FlashでのSEO考察(PCの場合)

FlashでのSEOについて、2008年7月現在の結論から言うと「やって出来ない事はないけど、気軽には出来ない」というのが結論です。(近いうちに状況が大きく変わるというニュースもあり、それは後述します)
勿論私は開発ベンダーに勤めている訳ではありませんのでSEO専門家としての意見ではありませんが、状況を振り返りつつ説明します。


SEOというのは、結局の所検索エンジンが検索対象として見てくれないと、当然ながらランキングにすら入らない訳ですが、今現在の二つの大手検索エンジンの対応状況を振り返って見ましょう。

Google...
ほぼ対応済み。随分前からswf内のテキストを勝手にデコンパイルしていたらしく、swfそのものを検索が可能。
詳しくは、Zapaさんのブログ(http://zapanet.info/blog/item/1318)をご覧下さい。

Yahoo...
全然対応していない(っぽい)。
ただし、ニッチなスモールワードによる施策と内部リンクの獲得の仕方次第では、コンテンツの大半がswfメインのサイトでも検索結果上位に浮上する。
ただし、swfファイルそのものは検索出来ない。

で、yahooでも「それなりにFlashSEO狙える」という論拠となる証左がこちらのサイト。

 東京メトロ|副都心 縦断。(http://www.tokyometro.jp/fukutoshin/

先月6月14日に開業した東京メトロ副都心線の告知サイトですが、ご覧の通りコンテンツ内容はほぼ全てFlashにもかかわらず、Yahooで「副都心」と検索する事で見事、私の環境では一位に表示されます。

その要因はなんだろう?というと、正直「これだよー」と断定出来る材料がないのですが、
恐らく以下のような要因なのではないでしょうか。

■仮説要因1.副都心線はそんなにビックワードではない。

意外にも、副都心というキーワード自体、検索対象がワンサカでるような言葉ではありません。
ためしに、似たようなワードで検索結果を見てみます。

検証データ Yahooで以下の4つのキーワードを検索した際の検索対象件数(2008年7月現在)

 ・「鉄道」......139,000,000件
 ・「山手線」.... 20,300,000件
 ・「副都心線」.. 13,500,000件
 ・「副都心」.... 15,900,000件

現在はサービスが開業し、副都心線に対応したサービスが沢山出てきたので少しずつ件数が増えている感じですが、やっぱりキーワードとしては小さいと思われます。
(余談ですが、山手線で検索すると山手線占いが一位になるんですね)

■仮説要因2.母体であるhttp://www.tokyometro.jp/からの内部リンク

サイトティザー期から現在に至るまで、母体である東京メトロのホームページからの内部リンク数が結構な数あるようです。
具体的なページ数は数えていませんが、東京メトロの右側カラムに、常に副都心線のリンクが張られている事が要因ではないでしょうか。


・・・私の観察眼だとこれ位しか思いつかないのですが、私が考えた仮説は、

Flashサイトでも、スモールワードをきっちり抑えて内部リンクを充実させれば検索結果の上位に表示される」

という感じにまとまりました。
フィードバック大歓迎なので、出来ればご意見頂けると嬉しいです。

ただ、内部リンク対策にしてもSEO施策にしても、物量的に商業系のポータルサイトとかじゃないと難しいような気がするので、冒頭の「やって出来ないことはないけど」という結論に決着します。

とりあえず、個人製作レベルながら、髪人のサイトもなんとか頑張ってSEO対策していくつもりですので、ここら辺は実際に検索結果を見ながら試していきたいと思います。

で、冒頭で紹介した「状況が大きく変わる」ニュースがこちら。
ITmedia--Flashを検索しやすく――AdobeGoogleYahoo!と提携
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/01/news094.html

最も米国本国の話なので、特にYahooは対応が遅そうなイメージがあるのですが、
Googleは早くもswf内のテキスト内容をhtmlのディスクリプションのように表示するように変更を行ってきました。

ただ、htmlでパラメータ渡していたりするので、swfが乗っかっているhtmlよりもswfそのものが上位に検索されてはあまり意味がないですよね。

恐らく、検索サイトがswfの内容をhtmlに加点するような仕組みになっていくのかなぁ、という事を考えると、Flashはこれからが面白そうです。