タイムライン派にとってのProgression(後編)
Progressionの公式ページ(http://progression.libspark.org/)を見て頂ければ判りますが、各種製作スタイルのうち、「タイムラインベースでの製作スタイル」という項目は随分前からほぼ何も書かれていません。
そもそも巷間に流布している「Progressionを使ってみた」系の動画を見ていると、いわゆるコンポーネントベースで製作するHowToを中心に記事が沢山載っている状況です。
勿論、私は「ぬぅ、Flashの何たるかを知ら凡夫どもめ」などと言うキャラではなく、
「まぁ、そういうもんなんじゃないの」という感じでコンポーネントベースに浮気する事に何の躊躇もありません。
で、Flashの、主にAS2.0までタイムラインで製作していると、何がネックかというと、シーンごとにキャストするインスタンスを制御するという思想からか、メインのシーンではいきなりフレームにstop();関数が書かれていること。
gotoAndPlayで、任意のタイミングでstop();させつつFlashを製作するのがタイムライン派のキモだと思うのですが、それが出来ません。ようするにメインのタイムライン上ではアニメーションを確認出来ないという事です。
Flashでのアニメーションを確認する場合は、MovieClip内でしか挙動を確認出来ないので、いちいちパブリッシュしないとアニメーションの内容を確認出来ません。
これってめんどくさくね・・・。
いや、会社での開発ってそういうものかも知れないですけど、一人で開発している分には「別に自分がわかればいいや」的な所もあるので、ちょっとそれがなぁ・・・。と。
で、無理やりgotoAndPlayに書き換えてみたりしてなんとかメインのタイムラインでアニメーションしないかな!と悪戦苦闘してみるものの、実現できずorz
単純なシンボルを置く分には何とでもなりそうだけど、処理がかけないのでやっぱりMCを沢山用意しながら作る事になるのかな・・・。と。
まぁでも、MCを丁寧に管理する作り方の方が後々楽になる事は判ってはいるんですが・・・。どうもとっかかりやすさが無くなっちゃってるなぁ・・・と若干の違和感を感じる訳です。
最も、批評できる程に使い込んでいる訳ではないので、一ヶ月後位にProgressionマンセーしている可能性は十分に考えられますが、まぁ第一印象を忘れないうちに記載しておきます、という事で。
いい加減、そろそろ製作に取り掛かりたいのですが、どうも本業がばたばたしているので、今月中は髪人の店長さんと要件を相談しつつ、Flash周りのもろもろの記事を書いていこうかと思っています。
コメントがなくたって頑張るんだぜorz
タイムライン派にとってのProgression(前編)
やっとこさ自宅のPCにCS3をインストールしました。
購入してから数日経ちますが、開発日記を書くのに夢中でつい放置してしまいました。めちゃくちゃ本末転倒ですね。
FlashCS3も無事に起動し、あとは開発環境を整えるだけなのですが、実はコードもFlash内臓エディターで書く派なので、実は用意するものはあんまりありません。
定番のXPath4AS2と、あとはProgression位しか思いつきません。
巷ではFlashDevelopなるエディターが流行っていて、自分で作ったクラスまで入力補助してくれるという超絶便利機能が人気を博している訳です。で、自分も使ってみたのですが、やっぱりどうにもなじみませんでした。
Flash使いは参入する時期や知識量によって開発スタイルが全然異なる不思議な生き物だと思うのですが、私は所謂「タイムライン派」と呼ばれる開発スタイルです。
一番初め、Flashを作ったきっかけがアプリ開発ではなく、PVを作っていたのでそうなってしまうのも当然と言えば当然なのですが、ましてや開発会社に所属しているわけではないので、やる事を決めずに、やりたい事をタイムライン上で実現していくと、見事に知識がガラパゴス化していくのです。
自分の開発スタイルは、基本的にシーンを切らず、タイムライン上でgotoAndPlayとstopを駆使して画面遷移を実現するし、ActionScriptとレイヤーの階層深度の問題は丁寧にswapDepthsしちゃう子です。
「だってコード書くの飽きたらパーツの作りこみで気分転換したいんだもん」という意志の弱さを持ってして製作を完遂するには、どう考えてもFlashDevelopは不向きです。
思いつきで見た目からコードまで、がしがし作れる気楽さが、やっぱりFlashの魅力なんだよねと信じて疑っていない訳です。
そういう人間がProgressionと出会うと、結構当惑します。
そりゃがしがし作れるのは気楽ですが、ちょっと込み入ったものを作ろうとすると、ソースの量が膨大になって大混乱するし、Prgoressionの雛形生成能力はやっぱり垂涎の的なので、しっかりと覚えたい所ではあるのですが、やっぱり「ぐむむ」という感じです。
次回はそこら辺の事を少しまとめます。
FlashでのSEO考察(PCの場合)
FlashでのSEOについて、2008年7月現在の結論から言うと「やって出来ない事はないけど、気軽には出来ない」というのが結論です。(近いうちに状況が大きく変わるというニュースもあり、それは後述します)
勿論私は開発ベンダーに勤めている訳ではありませんのでSEO専門家としての意見ではありませんが、状況を振り返りつつ説明します。
SEOというのは、結局の所検索エンジンが検索対象として見てくれないと、当然ながらランキングにすら入らない訳ですが、今現在の二つの大手検索エンジンの対応状況を振り返って見ましょう。
Google...
ほぼ対応済み。随分前からswf内のテキストを勝手にデコンパイルしていたらしく、swfそのものを検索が可能。
詳しくは、Zapaさんのブログ(http://zapanet.info/blog/item/1318)をご覧下さい。
Yahoo...
全然対応していない(っぽい)。
ただし、ニッチなスモールワードによる施策と内部リンクの獲得の仕方次第では、コンテンツの大半がswfメインのサイトでも検索結果上位に浮上する。
ただし、swfファイルそのものは検索出来ない。
で、yahooでも「それなりにFlashでSEO狙える」という論拠となる証左がこちらのサイト。
東京メトロ|副都心 縦断。(http://www.tokyometro.jp/fukutoshin/)
先月6月14日に開業した東京メトロの副都心線の告知サイトですが、ご覧の通りコンテンツ内容はほぼ全てFlashにもかかわらず、Yahooで「副都心」と検索する事で見事、私の環境では一位に表示されます。
その要因はなんだろう?というと、正直「これだよー」と断定出来る材料がないのですが、
恐らく以下のような要因なのではないでしょうか。
■仮説要因1.副都心線はそんなにビックワードではない。
意外にも、副都心というキーワード自体、検索対象がワンサカでるような言葉ではありません。
ためしに、似たようなワードで検索結果を見てみます。
検証データ Yahooで以下の4つのキーワードを検索した際の検索対象件数(2008年7月現在)
・「鉄道」......139,000,000件
・「山手線」.... 20,300,000件
・「副都心線」.. 13,500,000件
・「副都心」.... 15,900,000件
現在はサービスが開業し、副都心線に対応したサービスが沢山出てきたので少しずつ件数が増えている感じですが、やっぱりキーワードとしては小さいと思われます。
(余談ですが、山手線で検索すると山手線占いが一位になるんですね)
■仮説要因2.母体であるhttp://www.tokyometro.jp/からの内部リンク
サイトティザー期から現在に至るまで、母体である東京メトロのホームページからの内部リンク数が結構な数あるようです。
具体的なページ数は数えていませんが、東京メトロの右側カラムに、常に副都心線のリンクが張られている事が要因ではないでしょうか。
・・・私の観察眼だとこれ位しか思いつかないのですが、私が考えた仮説は、
「Flashサイトでも、スモールワードをきっちり抑えて内部リンクを充実させれば検索結果の上位に表示される」
という感じにまとまりました。
フィードバック大歓迎なので、出来ればご意見頂けると嬉しいです。
ただ、内部リンク対策にしてもSEO施策にしても、物量的に商業系のポータルサイトとかじゃないと難しいような気がするので、冒頭の「やって出来ないことはないけど」という結論に決着します。
とりあえず、個人製作レベルながら、髪人のサイトもなんとか頑張ってSEO対策していくつもりですので、ここら辺は実際に検索結果を見ながら試していきたいと思います。
で、冒頭で紹介した「状況が大きく変わる」ニュースがこちら。
ITmedia--Flashを検索しやすく――AdobeがGoogle、Yahoo!と提携
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/01/news094.html
最も米国本国の話なので、特にYahooは対応が遅そうなイメージがあるのですが、
Googleは早くもswf内のテキスト内容をhtmlのディスクリプションのように表示するように変更を行ってきました。
ただ、htmlでパラメータ渡していたりするので、swfが乗っかっているhtmlよりもswfそのものが上位に検索されてはあまり意味がないですよね。
恐らく、検索サイトがswfの内容をhtmlに加点するような仕組みになっていくのかなぁ、という事を考えると、Flashはこれからが面白そうです。
髪を染めました。
Flashの開発と全然関係ない話なのですが、今日は髪人で髪を染めてもらいました。
先週カットもしてもらったんですが、すっかり髪を染める事を忘れていたので・・・。
写真見ると殆ど「これ地毛じゃねぇの?」っていう感じの色ですが、写真が低解像度なので色味が正確に出てないだけです。(多分)
ていうか一応リーマンですので、流石に茶髪や金髪で歌舞くような色味にする度胸はありません。
髪型に関して特筆するような能力はありませんが、自分の頭は髪の密度が非常に多いので、
QBハウスとかで普通に髪を切るとすぐにヘルメットヘアーになってしまうのですが、かみんちゅの場合はしっかり髪をすいてくれるので、写真をご覧の通り、なんとか普通の人に見られるようになります。
いつも「この量すくのめんどくさいよー」と店長に文句を言われるのですが、毎回毎回しっかりすいてくれるのはありがたい限りです。
世の中には、日本中のSE全員がよしたに氏のようなオタリーマン(http://dancom.jp/)であると誤解している人がいますが、そんな事はないんだぞ、と一応アピールしておきます。
で、現在髪人では7月20日にオープンする楽人(リラクゼーションのお店)の改装工事を行っていました。
真ん中の白いシャツを着ている人が髪人店長、はしごの上にいる人が楽人の店長さんです。
繁盛するといいなぁ。
と言うわけで自宅にもCS3を入れました。
という訳で、会社に引き続き自宅のPCにもCS3を、という事で今日購入してきました。(まだインストールはしてないです)
私は基本的にWebのものしか作らないので、フォトショやイラレは要らない派。
というかMacromediaが好きなだけだからAdobe使えないだけですがorz
今回購入したのは、WebStandardエディションのアップグレード版。
もともとの私の開発環境は大学時代に購入したStuioMX2004のエデュケーション版なので、二世代進んだ事になります。
実はCS3のリリース時、品川で行われたAdobeのCS3発売開始キャンペーンに行ってきてデモを見てきたのですが、その時は結局Air(当時はアポロでしたが)をFlashがサポートするのかしないのか、よく判らなかったので購入を見送っていました。
↓デモを見てきた証拠写真
どうせAS3.0を使った開発は流行りそうもない事だし、アニメーションや動画は進化しきった感があるし、別にまだ買い換えなくていいかなぁと思っていたのですが、ちゃんとAir用のアプリも作れるようですし、ケータイ開発を考えるとデバイスセントラルは欲しいし、何よりProgrssionは熱いし、今であれば買う価値はあるかな、というかケータイFlashサイト作るならデバイスセントラルは必須だな、という事で購入する事にしました。
購入方法は悩んだのですが、某ヨドバシで買えばポイントが付くことに気が付き、断線しちゃったaudio-technicaのイヤホン修理品を回収するついでに、新宿東口店で直接購入して来ました。
定価が49,800円で、ポイントが10%ついたので、今日のポイントは凄い事になりましたが、ボーナスを貰って得た自由に使っていいお金がなくなりました・・・。ぐすん。
でも買った以上は意地でも回収してやるんだからー。
職場のPCにCS3が入ったよ
職場のPCには週の頭位にFlashだけCS3を入れたのですが、仕事でPIP(パーソンインプレゼンテーションの略。人の動画を使ってナビゲーションさせること)を使った案件に関わる事になったので、上司にお願いをしてCS3のライセンスを貰いました。
実際にFlashフレームワークのProgressionやデバイスセントラルを試してみましたが、こりゃ凄いですね。
ここら辺に関しては、後日じっくり取り組んでいきたいと思います。
にしても戸惑ったのは、Flashを含め、CS3系のソフトウェアをインストールすると、メーラーの Thunderbirdのデフォルトのフォントスタイルが上書きされて文字化けみたいな表示になっちゃう事ですかね。
FireFoxの方でも似たような問題が発生するらしいのですが、FireFox3では再現しませんでした。
CS3が発表されてから一年近く経つので、今頃そういう不運で騒いでいる人はあまりいないと思うのですが、Thunderbirdのデフォルト設定がわからない人は、こちら(http://dslabo.blog4.fc2.com/blog-entry-925.html)のURLを参考にして戻すと幸せになれます。
何作りましょうか的な話
先日の日記にも書いた通り、美容ポータルサイトを選ばなかった髪人の意向としては、「理容以外の事も紹介したいから」というもの。
実際にオープンする日時を詳しくは聞いていないのですが、どうも予定では7月20日に楽人(らくんちゅ)という名前でリラクゼーションを行うお店を現在の髪人の店舗内に増築して開業する予定、とのこと。
そうすると、確かに美容・理容ポータルのようなある種どの理容・美容店にも共通のメニュー構成を提供するサービスでは対応できなさそうなコンテンツ内容ではある。
しかも、髪人のお店に行けば判る事ですが、店内の雰囲気や店構えがとってもエスニックな感じで、ポータルサイトのような四角形を基としたデザインでは、恐らくこの雰囲気は出ないでしょうね、というお話をする。
とりあえずは雰囲気が出ればサイトのコンテンツはそんなに凝らなくてもいいんじゃないかな、という話に落ち着いたので、手元のFireWorksでちょこっとデザインを作ってみる。
結果、自分のデザインの技量ではとてもエスニックな雰囲気を表現するのは無理だという事に気が付く。
どうも本業の企業サイトの製作に携わっている関係か、どうしても曲線的なデザインというのが思いつかないし、ワイヤーフレームを考えてみても、どうしても四角形の集合体でサイトの情報構成を考えているので、やっぱり曲線と融和したようなデザインが描けない。
仮にシンボリックなイメージを配置して、大胆な構図を描いてみたところでどこか煩い、しかも古臭いデザインになってしまう。
色々試した結果、これって逆に物凄くシンプルなFlashを作って、シンボリックな図だけでエスニックな感じとお店にも漂う適当な感じを演出した方がいいんじゃなかろうか、という見解に思い至る。
であれば、手間暇考えるとフルフラッシュサイト作った方がいいものになりそうだし、最近気になるFlashのフレームワークを練習する機会にもなるかな、と。